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【酒田五法・週間需給検証】東証全銘柄シグナルまとめ(2026年9月 第2週)

酒田五法 週間市場動向&シグナル検証レポート 2026年9月 第2週 週次分析コラム

1. 今週の主要経済指標発表とマクロ市場反応

📌 今週のマクロ要点:2026年9月第2週(9月7日〜9月11日)の株式市場は、米10年債利回りの上昇(+3.73%)とドル/円の円高推移(-1.31%)が重なり、主要指数は総じて軟調な展開となりました。日経平均株価は週間で-2.42%、TOPIXは-2.35%の下落を記録しています。
指標名 週初始値 週末終値 週間騰落率 週間高値 週間安値
日経平均株価 (^N225) 65,600.42 円 64,011.34 円 -2.42% 66,791.84 円 63,208.63 円
TOPIX (1306.T) 429.8 pt 419.7 pt -2.35% 431.7 pt 412.6 pt
ドル/円 (USD/JPY) 156.21 円 154.16 円 -1.31% 156.25 円 152.90 円
米10年債利回り (^TNX) 4.77 % 4.94 % +3.73% 4.95 % 4.73 %

今週発表された米国のインフレ関連指標ならびに労働市場関連データにおいて、市場予想から乖離した堅調な数値が示されたことを受け、米10年債利回りは4.77%から4.94%へ急上昇しました。金利高止まり観測から米国株式市場で高PERセクターを中心に売りが先行し、その波及を受ける形で東京市場でも大型株中心に売りが優勢となりました。

為替市場では、日米金利差の観点とリスクオフの思惑が交錯する中、ドル/円が週末にかけて154.16円へと円高方向に推移。これに伴い、輸出関連セクターへの手控え感が広がり、日経平均株価は週間高値66,791.84円から週間安値63,208.63円まで下振れする場面が見られました。

2. 今週の東証市場シグナル総観(需給バランス)

📌 今週のポイント:東証全銘柄を対象とした酒田五法28パターンの機械判定では、全5営業日で合計638件のシグナルが検出されました。買い示唆型が47.8%、売り示唆型が46.9%と、全体としては売り買い両勢力が拮抗する需給バランスとなっています。

全検出シグナルの内訳および構成比率は以下の通りです:

  • 買い示唆型(赤三兵・三川底/逆三尊・底値抱き線等): 305件(全体の47.8%)
  • 売り示唆型(黒三兵・三山・三尊天井・天井抱き線等): 299件(全体の46.9%)
  • 中立・保ち合い型(三法・星等): 34件(全体の5.3%)

主要指数(日経平均・TOPIX)が週間で2%を超える調整を見せたにもかかわらず、買い示唆型シグナルの割合が売り示唆型を僅かに上回る結果となりました。これは、指数全体の上値が重い展開となる一方で、個別銘柄群の株価位置においては売られ過ぎ水準からの短期的な下げ止まりや自律反発の足型を形成する動きが同時に進行していたことを示しています。

3. セクター別ローテーション分析(シグナル集中業種の特徴)

今週のシグナル検出数が集中した東証33業種の上位5セクターと、各セクターで多発した主要足型の構成は以下の通りです。

順位 業種セクター名 検出件数 全体占有率 主要検出足型 内訳
1 情報・通信業 125件 19.6% 抱き線(底値抱きの一本立ち) 18件 / 切込み線 12件
2 サービス業 83件 13.0% 抱き線(底値抱きの一本立ち) 12件 / 三川底抜け 7件
3 電気機器 51件 8.0% 三川底抜け 9件 / 抱き線(底値抱きの一本立ち) 7件
4 小売業 49件 7.7% 抱き線(底値抱きの一本立ち) 8件 / トンボ 7件
5 機械 49件 7.7% 三川底抜け 11件 / 抱き線(底値抱きの一本立ち) 7件

最も高い偏向度を示したのが情報・通信業(125件・19.6%)であり、次いでサービス業(83件・13.0%)となりました。両セクターともに「抱き線(底値抱きの一本立ち)」や「切込み線」といった、下落局面からの反転需給を示す足型が多く検出されています。

また、景気動向株である電気機器(51件)や機械(49件)では「三川底抜け」が上位に出現しており、急落後の底模索や支持線確認の動きがセクター内で同期していた事実が確認できます。

4. 多発パターンTOP5と過去スイング検証傾向

全28パターン中、今週特に検出頻度が高かった上位5パターンについて、週間検出数ならびに過去3年間(全上場銘柄対象)のスイング保持における統計データ(1日目陽線率、3日・5日・10日勝率)のファクトは以下の通りです。

📌 統計検証の着眼点:酒田五法シグナルの単独出現のみならず、過去3年間の客観的バックテストデータに基づく保有日数ごとの優位性推移(勝率推移)をあわせて確認することが重要です。
酒田五法パターン名 週間検出数 占有率 過去3年標本数 翌日陽線率 3D勝率 5D勝率 10D勝率
三川底抜け 89件 13.9% 11,279件 44.2% 54.0% 54.0% 57.7%
抱き線(底値抱きの一本立ち) 80件 12.5% 9,804件 43.9% 48.0% 48.9% 50.7%
切込み線(切り込み線) 57件 8.9% 3,676件 45.0% 50.1% 49.1% 52.0%
トンボ(ドラゴンフライ) 51件 8.0% 5,748件 38.2% 40.1% 43.2% 46.6%
黒三兵(三羽烏) 37件 5.8% 4,757件 47.5% 51.3% 50.5% 49.4%

今週最も多く検出された三川底抜け(89件)は、過去3年間(11,279件)の統計データにおいて、翌日陽線率は44.2%にとどまるものの、保有期間が延びるにつれて勝率が上昇し、10日目勝率では57.7%を示す傾向が確認されています。

一方で、下ひげを強く引くトンボ(ドラゴンフライ)(51件)は、過去統計での10日目勝率が46.6%となっており、検出直後の自律反発力の継続性には個別の需給検証が必要とされる足型パターンとなっています。

5. 出来高急増×25日線乖離率の動意銘柄(客観事実)

今週、25日移動平均線乖離率が±10%を超え、かつ出来高が25日平均比で2.0倍以上に急増した動意特異銘柄の検出実績は以下の通りです。

検出日 銘柄名(コード) 市場/業種 検出酒田足型 終値 25日線乖離率 出来高倍率(出来高)
09/10 モダリス(4883) グロース / 医薬品 三川底 / 逆三尊 42 円 +24.0% 53.72倍
(30,744,400株)
09/11 アルビス(7475) プライム / 小売業 三空踏み上げ 3,775 円 +45.9% 50.36倍
(775,800株)
09/07 豊和工業(6203) スタンダード / 機械 三川底 / 逆三尊 1,912 円 +26.9% 39.00倍
(9,083,700株)
09/09 ソフトフロントホールディングス(2321) グロース / 情報・通信業 三川底 / 逆三尊 189 円 +38.0% 36.37倍
(4,194,100株)
09/07 コパ・コーポレーション(7689) グロース / 卸売業 首吊り線(高値カラカサ) 461 円 +47.2% 31.36倍
(203,500株)

特筆すべき点として、9月10日に医薬品セクターのモダリス(4883)で出来高倍率53.72倍に伴う「三川底 / 逆三尊」が検出されました。また、9月11日にはプライム市場のアルビス(7475)で25日線乖離率+45.9%・出来高倍率50.36倍に達し、「三空踏み上げ」の足型が機械判定されています。

6. 来週の重要経済指標・イベントスケジュール(スイングポジション管理)

翌週に予定されている日米の主要経済指標発表ならびに中央銀行の金融政策イベントの主要スケジュールは以下の通りです。

9月15日(火) 米・8月 小売売上高 / 米・8月 輸出入物価指数
9月16日(水) 米・8月 住宅着工件数 / 米・FOMC(連邦公開市場委員会)1日目
9月17日(木) 米・FOMC政策金利発表&パウエルFRB議長記者会見 / 日本・8月 貿易統計
9月18日(金) 日本・日銀金融政策決定会合 最終日(政策金利発表・植田総裁会見) / 日本・8月 全国消費者物価指数(CPI)

⚠️ ボラティリティ警戒ポイント:来週は米FOMCならびに日銀金融政策決定会合という日米の重要金融政策イベントが相次ぎます。結果公表および総裁会見の前後においては、金利および為替(ドル/円)が乱乱高下し、株式市場のギャップ(窓開け)リスクが高まる傾向があります。スイングトレードにおいては、イベント通過前の過度な買い持ち・売り持ちポジションの調整や、逆指値注文による客観的なリスク管理徹底が求められます。

7. 翌週に向けた客観的検証視点(データの見方)

💡 翌週の定点観測ポイント:今週の東証市場は主要指数が下落したものの、酒田五法シグナルでは買い示唆(47.8%)と売り示唆(46.9%)が拮抗しました。翌週相場を分析する上での客観的な検証軸は以下の3点です。
  1. 買い示唆型足型のフォロースルー(追随買い): 今週多発した「三川底抜け」や「抱き線」を形成した銘柄群に対し、翌週前半で過去統計の勝率通りに底固めから水準切り上げの動きが伴うか。
  2. 金利・為替の振動に対するセクター偏向の変化: 米10年債利回り(今週末4.94%)やドル/円(今週末154.16円)の動きに対し、今週シグナルが集中した「情報・通信業」や「電気機器」の需給がどのように変化するか。
  3. マクロイベント前後のシグナル総数推移: FOMCおよび日銀会合の通過に伴い、保ち合い型シグナルが増加するか、あるいは明確なトレンドを示唆する足型が全市場で再拡大するか。

客観的な判定データベースの集計結果に基づき、感情や主観的予測を排した定点観測を継続することがデータ分析上の要点となります。

【免責事項・客観データに関する留意事項】
本記事は東証全銘柄の日足四本値データに基づく酒田五法および実戦チャートパターン(全28種)の機械的判定事実、ならびに過去3年間の統計実績を整理・提供するものであり、特定の有価証券の売買推奨や投資助言、将来の株価予測を目的としたものではありません。投資判断および取引にあたっては、必ずご自身の判断と責任において行われますようお願い申し上げます。

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